【KRH株式会社の解説】工事現場や建設現場で使われる足場の種類

工事現場の足場の種類をKRH社が解説

建物を建設するための工事現場や、外壁塗装などの作業現場で大切なものの一つに足場が挙げられます。

安全性を確保することが一番であり、しっかりと組み立てられていなければ工事中にけがをしたり、うまく作業ができなくなる可能性も考えられます。

それぞれの工事現場に適した足場の種類があり、それぞれの設置費用なども異なります。

 

(1)くさび式

足場の種類は大きく分けると九つに分けられます。

まず最初にくさび式と呼ばれるもので、これは工事現場で使われている主要なタイプの一つです。

KRH株式会社が有名です。

骨組みとなる支柱と作業者が歩く床が材料となっていて、部材同士の連結はくさびで固定するものです。

手早く設置や解体をすることができ、耐久性が高くコストパフォーマンスが良いことがメリットです。

反対にデメリットとなることは、設置に場所をとるので狭い場所では設置ができないことです。

 

(2)枠組み

二つ目に挙げられるものが枠組みと呼ばれるものです。

これは単純な市中ではなく、工場で生産されている鉄製の枠を組み合わせて設置するものです。

構造が簡単であり、材料が軽量なので扱いやすく、さらには強度もあるため、14階から15階程度の高さまでは組み立てが可能となります。

主に高層建築物などの工事でもちいられることになるでしょう。

手早く設置や解体ができ安全性が高い、高く組むことができるので高層建築物に対応できることは大きなメリットですが、使う材料が大きいので、幅の広い搬入口や置き場所となる大きなスペースが必要になることがデメリットです。

 

(3)単管

三つ目に挙げられるのは単管と呼ばれるものです。

単管は支柱となる鉄パイプのことをさしていて、この支柱を組み合わせて作るものをさします。

床がないため作業する場合には2本のパイプの上に乗り作業することとなるでしょう。

設置に必要なスペースが小さいことから、狭い場所でも設置をすることができ、組み立ての自由度が高く様々な形状の建物に対応できることがメリットです。

安全性が低く塗装に必要なものを置くことができない、手がふさがりやすくなるなどのデメリットが考えられます。

 

(4)単管ブラケット

四つ目が単管ブラケットと呼ばれるもので、これは単管にブラケットと呼ばれる材料を使って固定しているものを指します。

床となる踏み板があるので安全性が高くなりますが、床を一つ一つ取り付ける作業があるので、設置にはやや時間がかかることがデメリットです。

 

(5)吊り

五つ目に挙げられるものが吊りと呼ばれるものです。

これは上から吊り下げる形のもので、落下などのリスクも高いので、設置する際には慎重に行わなければなりません。

橋や工場の設備などといった地面に組み立てることができない工事現場で使われることがほとんどです。

設置する地面がなくても使用できることが大きなメリットですが、危険性は高まることでしょう。

 

(6)先行

そして六つ目に挙げられるものが先行と呼ばれるものです。

建物を新築する工事で使用されることが多く、組み立ての際に最初に手すりから設置するのが大きな特徴です。

これにより作業の安全性も高まることでしょう。

全体に2段の手すりと板が設置されることによって、作業をする人のけがのリスクも大きく下がります。

安全性が高いのが大きなメリットですが、高く組むことができないので3階程度の低階層の建物に限られてしまいます。

建設予定地を囲うことになるので、資材の持ち込みにも制限がかかることがデメリットとなるでしょう。

 

(7)張り出し

7つ目は張り出しと呼ばれるものです。

これは建物自体に材料を取り付けて、その上に組むものを指しています。

隣の建物との間が狭いなどの理由によって、地面に設置するスペースがとれない場合につかわれることが多いでしょう。

構造が特殊なので設置に関しては緻密な計算が必要となります。

また非常にデリケートなので、組み立てと使用の両方の作業において注意が必要です。

 

(8)移動式

八つ目が移動式と呼ばれるもので、これは下にキャスターが付いていて、一度組み立てれば簡単に移動することができるものです。

基本的な構造は枠組みと同じですが、そこに手すりやはしごなどが組み込まれています。

簡単に移動させることができ、組み立てや解体が比較的簡単なことがメリットです。

しかし設置できる場所が限られていることがデメリットと言えるでしょう。

 

(9)脚立

最後に脚立です。

これは脚立と踏板を組み合わせたもので、簡易的なものなので、部分的な補修にももちいられることになるでしょう。

 

まとめ

このようにさまざまな足場の種類があることがわかりますが、大掛かりな工事現場で使われるものは、ビルなどの高層建築物の工事に用いられる枠組みと言えるでしょう。

住宅の塗装などといったものであれば、設置の手間が少なく狭いところにも対応できコストが安い単管がもちいられることが多くあります。

このようにさまざまな種類があることがわかりますが、一番重要なことは安全性です。

安全性がなければ安心して作業に集中できず工事の質も落ち、事故が発生して工事が遅れる可能性もあります。

安全性の高い足場なくして質の高い工事はできないということです。